翠雲堂NEWS

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真言宗豊山派大本山護国寺別院筑波山大御堂様

2020年(令和2年)2月、真言宗豊山派大本山護国寺別院筑波山大御堂様の本堂・客殿が完成しました。

天井高8㍍を有する工場棟で本尊と仏具の配置を確認する(翠雲堂松戸工場)
4尺の本尊は漆箔の古代仕上げ・化仏が新たに付けられる
黒漆呂色で仕上げられる須弥壇は10尺、伝流型護摩壇は4.5尺

幢幡7尺・天平型天蓋8尺

翠雲堂だからこそ実現できた
建築と仏具のマッチング

 2019年12月10日、真言宗豊山派大本山護国寺別院筑波山大御堂は上棟式を迎えた。上棟式当日は冬らしい寒い日となったが好天に恵まれ、大本山護国寺小林大康執事長を導師として法要が厳修された。

 この筑波山大御堂の建築設計と施工、そして荘厳仏具の製作を行っているのが翠雲堂。

 業界の慣習で言えば、建築は建築業者が行い、仏具業者が建築に合わせた荘厳仏具を設計製作するという場合が大半だが、翠雲堂の強みは建築の設計施工と仏具製作を自社工場で合わせて行えることにある。

建築設計施工から仏具製作までの一貫工程
建築と仏具の調和美を生み出すプランニング

 筑波山大御堂の本尊十一面千手観音は修理のために翠雲堂松戸工場に安置されているが、2019年、本尊と新調される天蓋や内陣仏具バランスを見るための内見が行われたことは、翠雲堂の強みの象徴である。

 松戸工場には工場棟だけで十棟に上るが、本尊が安置されたのは鋳造仏像の原型製作にも使われる場所で、天井高で8㍍、クレーン下からでも6㍍の高さがある。

 ここで須弥壇木地上に実際に本尊十一面千手観音を安置し、天井からは幢幡と天蓋のひな型を吊るし、護摩壇木地を配置し、本尊の脇には台燈籠の紙型を置いて、本尊と荘厳仏具のバランスを確認することが行われ、大御堂の関係諸師には十分に納得して頂き、完成が待ち遠しいものとなった。

 設計図段階でも実際の人の大きさと本尊とのバランスが確認されてはいたが、目視での確認が行われることで、さらに信頼度が高まることになる。こうした設計プランは建築と仏具設計を一貫して行う翠雲堂ならではのものだ。

 外陣にはオリジナルの天上照明器具も付けられるが、設計施工の後で照明具を付ける手間を考えれば、設計段階で照明具のデザインや位置、さらにはコンセントの場所まで提案できる翠雲堂プランニングは非常に優れている。